日本への狂犬病侵入を防ぐために、日本の動物検疫所は新しい検疫制度に基づいて、犬やネコの輸入審査を行います。 条件を満たしていれば12時間の係留(通常1時間以内)で済みますが、条件を満たしていない場合は、日本での係留期間が最長で180日となります。 また犬の老齢などを理由とした自宅係留も認められません。
この180日間の係留費用等はお客様負担となり、また180日間の係留は犬・ネコにとっても健康上、大きな負担となります。
日本への犬・ネコを連れて帰られるご予定のお客様は、現行制度に基づくマイクロチップの装填 及び 2 回の狂犬病予防注射等の諸手続きを早めに開始されることをお奨めいたします。 現行の検疫制度に備えるための準備や手順は、下記をご参照下さい。
ご注意! この制度は施行された後も十分な情報が動物検疫所から開示されておらず、不明瞭な点も残っております。
① 前回の抗体価検査の有効期間内に、2度目の抗体価検査を行った場合は、再度の待機・係留はが不要
② 狂犬病の予防注射に使用できる予防液(ワクチン)に組換え型予防液を追加。
③ マイクロチップ装着前の狂犬病ワクチン接種暦の条件付き受け入れを行う。
更なる詳細は動物検疫所のホームページ http://www.maff.go.jp/aqs/ を参照し、事前に到着空港(帰国時に入国する空港) を管轄する動物検疫所と連絡を取られる事をお勧めいたします。
マイクロチップは注射器のような挿入器具で肩の皮下などに埋め込みます。 予防接種のような簡単な施術です。
マイクロチップ装着前の接種は原則は無効となりますのでご注意下さい。
2回目のワクチンは1回目から30日以上の期間をおいてから。 1回目のワクチンの有効期限以内に接種する必要があります。
日本の農林水産省が指定した検査施設に採血した血液を送り、狂犬病の抗体検査を受けなくてはなりません。
最新の情報は**動物検疫所のホームページでご確認下さい。
**日本の農林水産省、指定検査施設 (獣医さんに手配を依頼する必要があります)
http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/lab.html
事前に指定検査施設に連絡を取り、検査申請書の形式、血液を入れる容器仕様及び表示方法、血清分離の必要有無、輸送方法に関する情報を入手した上で、検査施設に血液を送ります。 採血と検査申請書の記入は獣医に依頼。
その後、検査施設から検査結果通知書が送られてきます。 血清1mlあたり0.5IU以上で有効(合格)です。
ワクチンには有効期限がありますので事前に確認を要します。)
抗体価が基準を満たさない場合、再度血液検査を受け、基準を満たした採血日から180日間以上の待機が必要です。
① 事前届出を書面でFAX 又は郵送される場合届出書は検疫所のホームページから入手してください。
届出書を提示後、動物検疫所から受理番号の連絡が入ります。
(注意: 届出後に輸入予定変更の場合は「変更届出書」の提出が必要となります)
犬 http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/pdf/notification-dog.pdf
猫 http://www.maff.go.jp/aqs/animal/dog/pdf/notification-cat.pdf
② オンライン届出情報処理システム(NACCS)を御利用の場合
http://www.maff.go.jp/aqs/tetuzuki/system/49.html
** 各必要書類は、 http://www.maff.go.jp/aqs/ (農林水産省 動物検疫所 WEBサイト) こちらより簡単にダウンロードできます。
① 飛行機の手配
一緒の飛行機にペットと載る場合 → Passenger 飛行機にはペット用スペースが1箇所~2箇所までしかありません。
事前に航空会社やチケット手配業社さんに確認の上、予約が必要となります。
間際の予約ですと、日程の調整が難しくなります。
② 飛行機に載れない(もしくは、制約のある)ワンちゃん
ワンちゃんの種類により航空会社の規定があります。(体温調節が難しいワンちゃんなど)各航空会社への事前確認が必要となります。
③ ペット用ケージ
犬・猫等のペットケージには規定があります。 (何でも良いという訳ではありません)
航空輸送にはIATA Live Animal Regulation (国際民間航空輸送協会 動物輸送に関する規則)に則った仕様が必要です。
- ゲージ内においてペットがターンできるほどの充分である事
- 自然な姿勢姿勢で立つ、座る、寝そべる等が出来る事
- 最低3面に充分な換気口がある物
- ゲージの外からペットフードや水を補充出来る形態
(木製ゲージ使用の場合は、厚さに規定があります)
ケージの大きさ目安
縦 : 体長(A) + 脚の長さ(B)÷ 2
横 : 肩幅 (C) x 2
高さ : D + α (頭が天井に着かない程度)
** ご注意 !!
大きすぎるケージは、飛行中にペットが怪我を追う原因にもなります。
(余裕があり過ぎますと、飛行機の揺れなどで怪我する事があります)
ケージには、ペットフードや水の補給装置も必ずケージ内に設置しなくてはなりません。
購入時にご注意下さい。
わん ポイント
① 早目にケージを購入し、ペットにそのケージを慣れさせておく
② ケージには、ペットの名前や緊急連絡先などの記載をするなどなど、お忘れなく。
主だった航空会社ペット関係WEB サイト 参考資料 (順不同)
Singapore Airline (SQ) www.singaporeair.com/ja_JP/travel-information/wheelchair-mobility-aids/pets-carriage/
Japan Airline (JAL) http://www.jal.co.jp/inter/service/pet/
All Nippon Airways (ANA) http://www.ana.co.jp/int/checkin/rakunori/pet/
EXPORT LICENCE (有料) オンラインにての申請となります。
注)出発の1ヶ月前から有効
出来うる限り到着2日以内に手続きをするよう推奨されてます : by 農林水産省
動物病院からHealth Certificate を発行してもらった後、AVAに承認(ENDORSEMENT)してもらいます。
AVA — Agri-Food &Veterinary Authority of Singapore
City Veterinary Centre
5 Maxwell Road 2nd Floor MND Complex, Singapore 069110
Tel: 6227-0670 Fax: 6227-6305
Office Hour : Mon-Fri 8:30 – 12:30 / 14:00 – 16:30
到着予定の担当検疫所(空港)へ事前連絡
到着時の手続きを迅速に行う為に、日本到着の4日前から前日までに左記を
到着予定空港を管轄する動物検疫所へ電話、FAX、eメール等にて連絡
機内預け荷物のターンテーブルのそばの動物検疫デスクにて、
【手順 – ⑦】のEXPORT LICENCE 、【手順 – ⑧】のHEALTH CERTIFICATE と共にペットを手渡します。
ペットは係員によってターミナルビル内の検疫事務所に連れて行かれるので、お客様自身は荷物を持ち、手荷物検査にて
通常の手続きをして下さい。 もし、大量の荷物がある場合、検疫事務所までかなり移動せねばなりませんし、後ほどペットも引取らなければならない為一時荷物預かり所で荷物を預けてから検疫事務所に行くのも得策です。